2025/11/13 20:24

ヘアカラーを楽しんでいたのに、
ある日突然アレルギーを発症してしまった――。

「もう明るく染められないのかな」
「白髪染めしかできないのかも」
そんな不安を抱えてご来店される方が、近年とても増えています。

ですが、実はジアミンアレルギーがあっても明るく染める方法はあります。
そのために必要なのは、正しい知識と安全な施術方法です。

ここでは、ノンジアミンカラー専門美容師として
「どんな仕組みで明るくできるのか」
「安全に染めるために気をつけること」
をわかりやすくご紹介します。


ジアミンアレルギーとは?原因と誤解されやすいポイント

ジアミンアレルギーの原因は、
ヘアカラー剤に含まれる「ジアミン染料(酸化染料)」です。

この成分が体の免疫に“異物”と判断されることで炎症を起こし、
かゆみ・赤み・腫れ・湿疹などの症状が出ます。

一方で、髪を明るくする作用を持つのは
「過酸化水素水」と「アルカリ剤」。
この2つが髪内部のメラニンを分解してトーンアップを起こします。

つまり、
アレルギーの原因である「ジアミン」と
髪を明るくする「過酸化水素水」はまったく別の成分。

ここを混同してしまうと、
「ジアミンアレルギー=カラー全般ができない」と思い込んでしまう方が多いのです。

実際には、ジアミンを含まない薬剤を使えば、
安全に明るくすることが可能です。


髪を明るくする「ライトナー」という薬剤

ジアミンを使わずに髪を明るくする方法の中心となるのが、
ライトナー という薬剤です。

ライトナーは、染料(ジアミン)を一切含まない“無色”のカラー剤。
過酸化水素水とアルカリ剤の反応だけで髪を明るくしていきます。

ただし、ライトナー単体では色味を表現できません。
そこで、塩基性カラーを組み合わせて色をのせていく方法をとります。

  • ライトナーで髪を明るく

  • 塩基性カラーで色を加える

この2ステップで、「明るさ」と「色味」の両立が実現できます。
このような工程を、私たちは「分業制カラー」と呼んでいます。

さらに近年では、
明るくしながら色も同時に入れることができるヘルバカラーという薬剤も登場しています。
これはノンジアミンでありながら、トーンアップと発色を同時に叶える新しい選択肢です。


注意すべきは「刺激」|ノーリスクではない理由

ジアミンを避けることでアレルギー反応は防げますが、
髪を明るくする際には過酸化水素水やアルカリ剤を使う必要があります。

この2つの成分が頭皮に刺激を与える場合があるため、
「明るくできる=刺激ゼロ」ではありません。

そこで、当店では次の3つの対策を行っています。

  1. 頭皮保護の徹底
     ホホバオイルなどの天然オイルで頭皮に油膜を作り、刺激を和らげます。

  2. ゼロテク塗布
     頭皮から数ミリ離して塗布することで、薬剤が直接触れないようにします。

  3. 薬剤濃度の調整
     過酸化水素水の濃度を20〜30%下げて、反応をマイルドにコントロールします。

これらを組み合わせることで、
アレルギーを持つ方でも刺激を感じにくい状態で施術することができます。


異常を感じたら「すぐに中止」が鉄則

施術後にヒリつきや赤み、かゆみ、熱感が出た場合、
たとえ軽度でもそのまま続けるのは危険です。

「少しだけだから大丈夫」と我慢してしまうと、
今度は過酸化水素水やアルカリ剤にも拒否反応を示すようになってしまうことがあります。

そうなると、すべての薬剤が使えなくなる可能性も。
もし異常を感じたら、すぐに中止して美容師に相談してください。

必要に応じて、
ライトナー → 塩基性カラー → ヘナ・マニキュア
と段階的に薬剤を切り替えることで、刺激を避けながら染め続けることが可能です。


頭皮ケアで「刺激を受けにくい土台」をつくる

安全に明るく染めるためには、日常の頭皮ケアも重要です。

  1. ホホバオイルで脂分を補う
     週に2〜3回、乾いた頭皮に塗布して2〜3分置いてから洗い流す。
     皮脂膜を整え、バリア機能を高めることができます。

  2. 頭皮用化粧水で水分を与える
     お風呂上がりに化粧水を軽くスプレーして保湿。
     乾燥を防ぎ、刺激や炎症の予防につながります。

脂分と水分の両方を補うことで、
頭皮環境を健康に保ち、カラー時の刺激を感じにくくすることができます。


まとめ|諦める前に「選択肢」を知ることから

ジアミンアレルギーだからといって、
明るく染めることを諦める必要はありません。

大切なのは、
・ジアミンと明るくする成分の違いを理解すること
・安全な薬剤を選ぶこと
・頭皮を守るケアを習慣にすること

これらを意識すれば、
アレルギーがあっても“明るい髪色を楽しむ”ことは十分可能です。

ノンジアミンカラーは、ただの代替手段ではありません。
あなたの髪と頭皮を守りながら、おしゃれを続けるための選択肢です。


この記事を書いた人

(SafeBeau / ジアミンアレルギーの方向けノンジアミンカラー専門美容院)
ジアミンアレルギーや頭皮トラブルに悩むお客様の声をきっかけに、
“誰でも安心して染められる白髪染め”を追求してきました。
化学染料のリスクやノンジアミンの仕組み、
サロンでの実践方法についても情報発信しています。
📘 YouTubeでも発信中:SafeBeau公式チャンネル


安心して相談できるサロンです

セーフビューは「肌が敏感でも、白髪染めをあきらめたくない」
そんな声に応えるために生まれた、ジアミン不使用の専門ヘアサロンです。
✅ ノンジアミンカラー専門
✅ アレルギーやアトピーの方も多数来店
✅ 頭皮と髪を守るオーダーメイド施術
刺激の少ないカラー選び、保護ケアの提案まで、お客様に合わせた丁寧な施術を心がけています。
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