ジアミンアレルギーがある方にとって、ヘアカラーは常に不安がつきまとうもの。
特に「ハイライトに興味があるけれど、アレルギーでもできるの?」というご相談はとても多いです。
この記事では、美容師の立場から
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なぜジアミンアレルギーでもハイライトが可能なのか
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使用薬剤や注意点は何か
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白髪ぼかしとして活用できるのか
といった疑問に、専門的かつわかりやすくお答えします。
◆ 結論:ハイライトはジアミンアレルギーでも可能です
ハイライト施術に使用する「ブリーチ剤」には、ジアミンが含まれていないため、基本的にはアレルギーのある方でも使用可能です。
特に安全性を重視したい方は、事前にパッチテストを行ったうえでブリーチ施術を進めましょう。
▶ 詳しい内容はこちらの記事で解説しています
👉 ジアミンアレルギーの方がブリーチを選択する際のメリットとデメリット
◆ ハイライトは「2ステップ」で行う技術
ハイライトは以下の流れで施術されます。
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ブリーチによる部分的な脱色(ジアミン不使用)
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オンカラーによる色味の調整
この「②オンカラー」で使用するカラー剤の選び方が、ジアミンアレルギーの有無によって大きく変わります。
◆ ノンジアミンでオンカラーするには?
アレルギーがある場合、ジアミンを含まないカラー剤を選ぶ必要があります。
代表的なものは以下の通りです。
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ヘアマニキュア
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塩基性カラー
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カラートリートメント
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ジアミンフリーの酸化染毛剤
ブリーチ後の明るい髪には、これらの染料でも色を入れることが可能ですが、色持ちや発色の特性を理解したうえで選択する必要があります。
美容師と相談しながら「色味」「退色スピード」「メンテナンス性」などを考慮した薬剤を選びましょう。
◆ ブリーチした髪は元に戻せないと思うべき
ハイライトに使うブリーチは、髪の色素を抜く施術。
一度明るくなった髪は、ノンジアミンでは暗く戻すことが困難です。
暗く染め直したいときに希望通りの色が出せない、もしくは色がすぐ抜けてしまう…というケースも。
そのため、ハイライトにチャレンジする際は、「戻せない前提」で慎重に判断することが大切です。
◆ 白髪ぼかしにハイライトは向いているのか?
「ハイライトで白髪をなじませたい」と考える方も多いですが、万能な方法ではありません。
以下のようなリスクもあります。
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白髪の量が多いと逆に目立つ可能性
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明るいハイライトが白髪を浮かせてしまう
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カラー頻度が増えるケースもある
▶ 白髪ぼかしについて詳しく知りたい方はこちら
👉 白髪ぼかしで失敗しない方法|美容師が教える自然に見える染め方とケアのコツ
◆ ジアミンアレルギーとハイライト:安全に楽しむための判断基準
以下のような方には、ノンジアミン×ハイライトの施術が向いています。
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明るい髪色に挑戦したい
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カラーの頻度に対応できる
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アレルギー症状のコントロールができている
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色の変化や退色も楽しめる
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戻せないことを前提に考えられる
◆ まとめ:ジアミンアレルギーでも「自分に合った方法」でヘアカラーは楽しめる
ブリーチにジアミンは含まれず、ノンジアミンカラーも選択肢として存在する以上、ジアミンアレルギーの方がハイライトを楽しむことは可能です。
ただし、「染め方」や「染料の選択」「色持ち」など、いくつかの制約はあります。
美容師としっかり相談しながら、「安全」と「デザイン性」を両立できる方法を見つけていきましょう。