2025/07/10 19:43

ジアミンアレルギーの方にとって、美容室やカラー剤を使う空間そのものが不安になることがあります。

「自分は染めていないけれど、隣の席の人がジアミン入りカラーをしていたら反応してしまうのでは?」

そんな声を、当店でもたびたびいただきます。

この記事では、ジアミンアレルギーと空気中の関係、実際に気をつけるべき点、そして安心して施術や商品を使うための対策について、美容師の視点からわかりやすくお伝えします。


ジアミンアレルギーは空気中で発症するのか?

結論から言えば、ジアミンアレルギーは「空気中に含まれるジアミン」を吸い込んだだけで反応が出ることは、基本的にはありません。

ジアミンアレルギーは、ヘアカラー剤に含まれるパラフェニレンジアミン(PPD)などの成分が皮膚に直接接触したときに発症する接触性アレルギーです。

つまり、隣で誰かがジアミンカラーを使用していても、自分の肌にその成分が触れない限り、アレルギーが出ることは通常ありません。

このことは、医療機関やアレルギー専門家の間でも基本的な認識とされています。


それでも「気分が悪くなる」原因とは?

アレルギー反応ではないものの、実際にカラー施術中に「のどがイガイガした」「頭が痛くなった」といった声も少なくありません。

その原因の多くは、ヘアカラー剤に含まれる揮発性成分、特に以下のような物質です。

  • 過酸化水素水

  • アルカリ剤(アンモニアなど)

  • 一部の香料や還元剤

これらが空気中に拡散し、それを吸い込むことで一時的な不快感や体調不良を引き起こすことがあります。とくに化学物質に敏感な方や体調が不安定なときには、影響を感じやすくなります。


美容室や自宅でできる主な対策

揮発成分に対する不快感を避けるために、次のような工夫が効果的です。

  • 換気がしっかりされている美容室を選ぶ

  • 施術中にマスクを着用する

  • カラーやパーマ施術のない時間帯に予約する

  • サロンの貸切対応を利用する

  • 自宅使用時は窓を開け、通気性の良い場所で行う

また、「カラー剤のにおいが苦手」という方には、無香料または低刺激処方のノンジアミン製品を選ぶことで不快感を軽減できます。


空気よりも注意したいのは「器具の接触」

空気中のジアミンよりも、実際にアレルギー反応の原因となることが多いのが、タオルやクロスなどの間接的な接触です。

たとえば、前のお客様がジアミンカラーをしていた際に使用されたクロスをそのまま使用し、首元や耳周りに触れた場合、微量のジアミンが残っていれば、それだけで反応が出る可能性があります。

肌に直接触れる器具やアイテムの取り扱いは、アレルギーのある方にとって非常に重要なポイントです。


安心して過ごすための選択肢

ジアミンアレルギーをお持ちの方は、次のような点に注目して商品や美容室を選ぶことが大切です。

  • ノンジアミンカラーを導入しているか

  • 使用するクロスやタオルの衛生管理が明確か

  • 頭皮に薬剤が触れないゼロテク施術に対応しているか

  • パッチテストの実施が可能か

  • 換気や貸切対応の環境が整っているか

当店では、ジアミンアレルギーの方でも安心してお使いいただけるノンジアミン処方のカラートリートメントや、セルフケアに適した低刺激アイテムを多数取り扱っています。

気になる方は、商品ページやQ&Aをご確認ください。


まとめ:空気のジアミンは心配不要。でも“環境”と“接触”には注意を

ジアミンアレルギーの方にとって、カラー剤を使う環境にはさまざまな不安があるかもしれません。

しかし、

  • 空気中のジアミンでアレルギーが起こることは基本的にない

  • 揮発性の刺激物質によって体調不良を感じる場合がある

  • タオルやクロスなどの器具は接触リスクがあるため要注意

この3つのポイントを理解し、適切な対策をとることで、アレルギーがあっても安全にヘアカラーを楽しむことができます。


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